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不正咬合

15 咬み合せと頚椎の関係

 

咬み合せが悪い方の大半は、首が曲がっています。

一般的に噛む力は60キロと言われています。その時に、頚椎にかかる力はその4倍で240キロもかかるのです。

ですが、正常な頚椎であれば、頚椎自身の緩やかなカーブと椎間板でその力をうまく吸収し、発散させることができるのです。

咬み合せの悪さから頚椎がゆがんでしまうと、その240キロの力を吸収・発散させることができずにますます歪んでしまうのです。

頚椎の異常には以下のようなものがあります。

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頚椎の歪みは、胸椎・腰椎へ広がり、やがて体全体が歪んでいきます。

体が歪みますと、背骨と臓器をつなぐ神経の伝達もうまくいかなくなり、血液の流れも悪くなるのです。

結果的に頭痛や肩こり、腰痛など様々な症状があれわれるのです。

 

14.不正咬合になる大きな理由 歯ぎしり

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寝ている時に無意識に行っている歯ぎしりは、ガム噛む時など何十倍もの力がかかっています。その原因としてはストレスであることが多いといわれています。

そのメカニズムとしては、三叉神経といって

    ・涙の分布

    ・咀嚼運動

    ・舌の運動

    ・歯の感覚

などをつかさどる神経が、浅い眠りのときに昼間のストレスなどによって休まず、働くことがあります。脳から顎の神経に指令が出されると、顎の筋肉が緊張して上下の歯がかみ合います。歯が噛み合うと、その刺激が脳に伝わり、さらに脳は噛み締めるように指令を出します。それがさらに強い刺激となって脳に伝わり、ますます強く噛み締めるように指令がでるのです。

このような悪循環によって歯ぎしりが行われるのです。 昼間の何十倍もの力での噛み締めが続くと、噛み合わせ面や対合する面が摩耗したり、歯の根元がぐらついたり、倒れたり押し出されたりして歯並びが崩されるのです。

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13.不正咬合になる大きな理由 歯の欠損

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虫歯や歯周病などで抜歯した後に、入れ歯やブリッジと呼ばれる補綴物を入れずに放置してある歯を欠損と言いますが、その状態にしておくことも悪い噛み合わせの原因になります。

歯には、歯根膜反射という性質があります。

この図にもあるように、歯が噛み合う時の刺激は歯根膜から脳に伝わります。噛み合うはずの歯が抜けたままになっていると、歯は常に噛みある刺激を求めて就寝時などに、本来噛み合わないはずの歯と噛み合おうとしているのです。

 

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その結果、欠損部分と対合する歯が長く伸びて、欠損部分に食い込んだり(右図)

 

 

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欠損部の隣の歯が倒れ込んできたり(右図)することもあります。

 

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この状態は、咬合ロック(噛み合う時に引っかかる状態)を招いて

下顎運動の障害になります。

また、噛み合わない場所で歯同士が噛み合おうとする状態が長く続くと、

下顎がずれて最終的に顎の歪みにつながるのです。

 

 

12.不正咬合になる大きな理由 親知らず

現代人では顎骨の未発達が原因で、親知らずが横向きや斜めに生えてしまう場合が多く、奥歯や前歯に応力がかかり歯列が乱れる原因になっています。

そこで、親知らずの抜歯をお勧めしているのです。

親知らずが成長すると、隣の第2大臼歯の根が圧迫され、時には第2大臼歯が抜ける原因になります。

 

また、本来の位置とは違う骨の中にあるため、頭蓋骨に悪い刺激を与え、頭痛や視力の低下を招くこともあります。

06.不正咬合『反対咬合』とは?

不正咬合の種類の中から今回は『反対咬合』と言って、一般的には『受け口』と呼ばれる咬合についてご説明します。(右写真参照)

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下顎の歯が上顎の歯の前に出ている咬合状態を言い、その原因としては、

 

・下顎大臼歯(だいきゅうし 噛み合わせマメ知識02参照)が高い場合

・上顎骨が小さく収縮している場合

・上顎の第1大臼歯が低い場合

・親知らずが残っている場合

などが考えられます。

 

反対咬合の人は、呼吸は大きくなりますが、顎関節症などの人が多いです。

 

次回は、噛み合わせの自己チェック方法を説明します。

05.不正咬合『過蓋咬合(かがいこうごう)』とは?

不正咬合と一言に言っても種類はいろいろあり、今回は、噛み合わせが深い『過蓋咬合(かがいこうごう)』について説明します。

 

右の写真のように、上の歯が下の歯を隠すほどに重なっている噛み合わせのことを言います。まめ知識_第5回_写真.jpg

これは臼歯の高さ不足が原因で引き起こされます。

これにより口腔内や気道の容積が狭くなり、呼吸器系の疾患になりやすい噛み合わせです。

 

 

 

 

 

 

また、頸椎(けいつい)の過前湾(右図のように)になる傾向が強いです。そのため、気道が狭くなってしまうのです。まめ知識_第5回_図01.jpg

同じように、上顎前突と言って、一般的に『出っ歯』と呼ばれる噛み合わせも頸椎が過前湾になる傾向があり、気道が狭くなってしまいます。

 

次回は、『反対咬合』といって、一般的に『受け口』と呼ばれる噛み合わせについてご説明します。

04.不正咬合『叢生』とは?

今回は不正咬合と言われる中から『叢生(そうせい)』についてご説明します。まめ知識_第4回_写真.jpg

叢生とは、左写真のように歯牙の大きさにばらつきがあり凸凹になっている噛み合わせのことを言います。

叢生になる原因としては、臼歯の高さや下顎が狭いことなどが考えられます。

叢生の人に多いトラブルとして、顔や首が左右どちらかに傾いていることが原因で、頭痛やめまい・生理痛や生理不順などが起こると考えられます。

 

次回は、噛み合わせが深い『過蓋咬合(かがいこうごう)』について説明します。

03.不正咬合『オープンバイト』とは?

悪い噛み合わせ(不正咬合)は人それぞれではありますが、いくつかの種類に分けることができます。主なものを順次説明していきます。

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まずは『オープンバイト』です。

『オープンバイト』とは、左の写真のように口を閉じていても前歯が合っていない(開いてしまう)状態で、奥歯が高いために起こります。

 

 

実際の患者さんの例では、下顎が狭く歯が内側(舌側)に向いていて、上顎前歯の歯茎が狭くなっています。

オープンバイトは呼吸器系のトラブルが多いようです。

 

次回は不正咬合の種類の中から『叢生』とは、を説明します。