2016年8月
14.不正咬合になる大きな理由 歯ぎしり

寝ている時に無意識に行っている歯ぎしりは、ガム噛む時など何十倍もの力がかかっています。その原因としてはストレスであることが多いといわれています。
そのメカニズムとしては、三叉神経といって
・涙の分布
・咀嚼運動
・舌の運動
・歯の感覚
などをつかさどる神経が、浅い眠りのときに昼間のストレスなどによって休まず、働くことがあります。脳から顎の神経に指令が出されると、顎の筋肉が緊張して上下の歯がかみ合います。歯が噛み合うと、その刺激が脳に伝わり、さらに脳は噛み締めるように指令を出します。それがさらに強い刺激となって脳に伝わり、ますます強く噛み締めるように指令がでるのです。
このような悪循環によって歯ぎしりが行われるのです。 昼間の何十倍もの力での噛み締めが続くと、噛み合わせ面や対合する面が摩耗したり、歯の根元がぐらついたり、倒れたり押し出されたりして歯並びが崩されるのです。